二重サッシの断熱効果とは?

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住まいの断熱性を向上させるためには、壁の広い面積を占めている窓の断熱性を高めると効果的です。
窓の断熱性を向上させる方法として、二重サッシの設置が挙げられます。

そこで、二重サッシとは何か、また、混同されやすい複層ガラスとの違いに触れたうえで、二重サッシによる断熱効果について解説していきます。

寒冷地で設置が多い「二重サッシ」

二重サッシは壁の中でも広い面積を占めている窓を二重にする事で断熱性を高める効果があります。

二重サッシとは?

1つの窓枠に外側と内側の窓というように、2つのサッシが取り付けられているものを二重サッシと呼びます。

二重サッシ

ペアガラス(複層ガラス)と混同されやすいですが、複層ガラスはガラスの部分が2重になっている窓の事を言います。

新築時に二重サッシになっているケースもありますが、後から窓枠の内側に内窓を設置する事もできます。

二重サッシは断熱効果・結露防止に有効的

二重サッシは、外側と内側の窓の間に空気層ができるため、外気温が伝わりにくいのが特徴的です。
窓と窓の間にできる空気層が断熱性を高めます。

空気は熱が伝わりにくい

冬には室内の暖かい空気が外に逃げるのを防ぎ、外からの冷たい空気が室内に伝わるのを防ぎ、結露対策にも繋がります。
窓にできた結露を放っておくと、カビやダニが繁殖し、喘息やアレルギー等の原因になる事があるため、結露対策は大きなメリットになります。

※外側に設置されている窓には結露が発生する場合があります。

二重サッシにしても断熱効果が感じられない原因

1.一箇所のみしか二重サッシにしていない

室内に複数窓があり場合、二重サッシにしていない窓が欠点となり、断熱効果が十分に発揮されません。
もし二重サッシを検討されている場合は、部屋にあるすべての窓を二重サッシにする事をおすすめします。

2.外窓と内窓の間隔が広い

上記でも説明をしましたが、内窓と外窓の間に「空気の層」をつくることで断熱効果を上げてくれます。

たとえば内窓と外窓の幅が広い場合、空気層の中でコールドドラフトという現象が起きやすくなり、断熱効果は得にくくなります。
また距離が狭い場合は、外窓の温度がそのまま内窓に伝わってしまうことになります。

3.建物構造等によって断熱性が低くなっている

築年数が古い家の場合、断熱材が入っていなかったり、十分に入っていない等、家の構造や外壁が断熱性を低くしている原因の一つになっていることもあります。

また以下のような住宅の場合、二重サッシにしても断熱効果があまり得られないケースがあります。

  • 築30〜50年以上の住宅
  • 吹き抜けがある住宅
  • リビングに階段がある住宅

4.窓と窓枠の間に隙間がある

地震の影響や家の経年劣化等で家が傾いている場合、窓枠が歪み、窓と窓枠の間に隙間ができてしまっている場合があります。

二重窓は外窓と内窓の間にできる空気層がポイントですから、隙間があると性能は存分に発揮されません。
隙間が生じるときは、大工さん等に依頼してコーキング(隙間を埋める作業)が必要になります。

5.ドアの隙間から冷気が入ってくる

室内のドアに隙間があるとそこから冷気が入ってきます。
特に玄関や廊下と繋がっている場合は、冷気が入り込んで寒いと感じます。

ドアの隙間を埋めるアイテムを使ったり、玄関ドアを断熱性のあるものに交換するのも一つの選択肢です。

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この機会に断熱性が高まり、遮音効果も期待できる二重サッシをご検討してみては如何でしょうか。

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